量質転化とは読んで字のごとく「量を質に転化する」ということです。
この量質転化については個人差が非常にありますから、どの時点で起きるかが全く分かりません。当の本人には「ひらめいた」というような実感はなく、いつの間にかできるようになっていたというくらい実感できないものです。
世間では「あの人は天才だ!」や「あの人は才能がある!」などの賞賛を聞くことがありますが、この「天才」や「才能」は本当にあるのでしょうか? 私たちが小学生のころ伝記で読んだエジソンは「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる」と言ったようです。インターネットで見る限り、「1%のひらめき」ばかり注目されているのですが、私はそうは捉えられませんでした。
「99%の努力があるから1%のひらめきが生まれた」と私は解釈しているのです。「1%のひらめき」が生まれないのは量が質に転化していない、つまり努力がまだまだ足りない、ということではありませんか。
身体的あるいは精神的な個人差は相当あると思います。しかし、スポーツなどで世界一や日本一を目指すような人たちは別として、個人差は努力で埋めることができると私は思っています。単純な勉強・仕事などを疎かにせず、全力でやり続ける力こそが大切です。